このドキュメントは http://icrus.org/c_language_beginers_course/ 上にあります.
1+2=3(整数の加算)を解いてみよう.
1: #include <stdio.h>
2: void main(void){
3: printf( "%d", 1+2 );
4: getchar();
5: }
3行目→1+2を計算してディスプレイに表示します.
printf(...)→ディスプレイに表示する関数です.
"%d"→整数を1つ表示することを関数printf()に教えます。
例の1~4行をキ-ボ-ドから入力してコンパイル・実行すると,画面に答えの「3」が表示されます.その後,リターンキーを押すとプログラムは終了します.
あなたの予想通り,3行目の「1+2」を変更すれば,あらゆる四則演算ができます.たとえば3-2=1を計算さたければ「3-2」に変更します.変更の仕方は以下の通りです.
ここで+,-,/,*,%などの符号は演算子と呼びます.
1: #include <stdio.h>
2: void main(void){
3: int n;
4: n = ( 1+2 )/3;
5: printf( "%d", n );
6: getchar();
7: }
3行目→変数nを整数型(int型)として使うことを宣言します.
4行目→(1+2)÷3を計算してその結果を変数nに代入しします.
5行目→変数nを画面に表示します.
printf()→ディスプレイに表示する関数です.
"%d"→表示したい変数nが整数であることを関数printf()に教えます。
例の1~6行をキ-ボ-ドから入力してコンパイル・実行すると,画面に答えの「1」が表示されます.その後リターンキーを押すとプログラムは終了します.
プログラム例2-1]には計算の重要な基本事項が3つ含まれています.それは,①変数の宣言,②計算結果の代入,③計算結果の表示,です.この①~③を利用すれば,いろいろな四則演算を実行し,表示する事ができます.
1: #include <stdio.h>
2: void main(void){
3: int n1, n2;
4: n1 = 26 / 8;
5: n2 = 26 % 8;
6: printf( "%d %d", n1, n2 );
7: getchar();
8: }
3行目→同じ型なら「,」で区切って複数の変数(ここではn1とn2)を宣言できます.
4行目→26÷8の商を計算してその結果を変数n1に代入しします.このとき変数n1は,int(整数)と宣言されていますので,実際の商3.25の小数点以下が切り捨てられ,n1に整数部分の3が代入されます.
5行目→18÷8のあまりを計算してその結果を変数nに代入しします.
6行目→"%d %d"→表示したい変数n1,n2が整数であることを関数printf()に教えます。
例の1~6行をキ-ボ-ドから入力してコンパイル・実行すると,画面に答えの「3 2」が表示されます.その後,リターンキーを押すとプログラムは終了します.
1: #include <stdio.h>
2: void main(void){
3: double x;
4: x = 2.5 * 2.1;
5: printf( "%lf", x );
6: }
4行目→2.5×2.1を計算してその結果を変数xに代入しします.
5行目→変数xを画面に表示します.
"%lf"→表示したい変数xが倍精度実数整数であることを関数printf()に教えます。
範 囲 例 | ||
---|---|---|
整数(short) | int | -32768~32767 |
実数(単精度) | flout | 3.4e-38~3.4e+38 |
実数(倍精度) | double | 1.7e-308~1.7e+308 |
文字(1文字) | char | a,b,A,Bなど1文字(数値範囲は-128~127) |
文字列 | char * | テーマ8参照 |
*コンパイラーの種類によって差があります.ここでは代表的なものを示しました.
C言語では変数をある型で宣言することで,宣言した変数に型に応じた大きさのメモリーの領域を割り当てます.(ここで宣言された変数は,同じ関数内でのみ使用できるローカル変数です.)
今まで,登場した演算子には次のような優先順位があります.
優先順位 | |
---|---|
高 | * / % |
低 | + - |
したがって+,-を優先して計算したいときは()を使って次のようにします.
3*(2+4) → 答えは18
()を使わないと左から順に計算されます.
3*2+4 → 答えは10
()は多少冗長に使用してもプログラムを読み易くすべきです.
変数名は英文字(アルファベットの大文字,小文字)と数字と_(下線)の組み合わせで作ります.しかし先頭を数字にしてはいけません.
[例]
n x Abc x1 x2 doog _Xlist → 正しい
5xy 8X 7%X n+5 → 誤り
記述なし
おつかれさまでした.以上,第2回はC言語を使った簡単な計算をしてみました.
このドキュメントは http://icrus.org/c_language_beginers_course/ 上にあります.
2016,12
ssatoh@
足立工科大学 工学部 情報通信工学科